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泉美木蘭
2017.5.7 07:20

結婚後の女性皇族を「様」と呼び公務委嘱?

クロスファイア見た。
竹田恒泰師がしゃべっている間、時折アップで映るよしりん先生の
「手の施しようのない可哀想な人をそっと眺めるような表情」
がツボにはまって笑ってしまった。
自爆していくのを黙って生温かく見守るって面白い。
「男系男子固執は宗教だから」
まったく。もっと普及されるべき認識だと思う。あれは宗教よね。

竹田師が女性宮家に反対する理由として、男子の婿入りを認めたら
ゲスの川谷が皇族に入ってくる、とか頓珍漢なこと言ってたけど、
ゲスの川谷もゲスの竹田師も、ちゃんと事前にブロックされるから
安心していいとおもう。

さらに、自分が皇族に入れば? と言われて
「自分は国家の中枢に関わる憲法学を学んでるから皇族には不適格、
生物学ならOK」
ってのはまったくスットビすぎてて意味がわからない。
あの人、天皇陛下と生物学を差別してるでしょ。

そもそもが、自分は人より優れている、人とは違う特別な人間なのだ
というアブナイ選民意識がある人なんでしょうね。
自分と「お髭の殿下」を同列に並べてみたりさ。
まともに相手するべき人じゃないよね。

でも、このまともに相手すべきじゃない人と同じ考えなのが
我が国の首相なのだから、本当に腹が立つ。
今朝の東京新聞に、安倍政権が今回の特例法案を成立させたあと、
女性宮家の創設を認めず、結婚して皇籍離脱した後の女性皇族に、
皇室活動を委嘱する可能性があるという記事があった。

2014年に閣議決定したもので、結婚後の女性皇族に「様」の敬称を
つけて、準公務員の立場で皇室活動への参加を委嘱するのだ、と。
どこまで皇室を破壊したいの?
安倍政権が言いたいことは、
「男性皇族だけが大事で、女性皇族にはなんの興味もないから
 結婚してはやく皇室から出て行ってほしいが、皇族としての
 人気は利用したいから、【様】と呼んで活動してもらおう…」
ということだ。

あまりにもバカにしているよ。
それなら素直に女性宮家を作って、皇室に残っていただけるように
整えてほしい。

しかも、この活動委嘱案、皇室典範改正が不必要な方法であり、
女性宮家創設や典範改正に反対の安倍首相の意向を反映した、と。

官邸は、天皇陛下の意向をすべて無視して、
安倍首相の意向を反映するわけだ。
どこまでも最悪、信用できない。

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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